日本のホテル市場はまだ伸びしろがある スターウッドの幹部に聞く

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

東京には「W」も「セントレジス」も「アロフト」「フォー・ポインツ・バイ・シェラトン」「ル メリディアン」もまだないので、こういったブランドを展開していきたいと考えている。大阪は「セントレジス」があるが、他ブランドの展開を視野に入れている。リゾート地では沖縄などに十分な機会があるのではないかととらえている。

――他の外資系ホテルや日本の大手との競争をどう勝ち抜きますか。

われわれは1988年にシェラトン・グランデ・トーキョーベイをオープンして以来、好調な業績を続けており、新しい協力オーナーと交渉する際にも強みになっている。この実績に加え、市場特性を十分に理解したローカルチームをスタッフに抱えていて、デベロッパーとの長期的な信頼関係が構築されている。バランスシートの強みもある。競争関係は非常に熾烈だが、成長していくすべは持っていると考えている。

加えて強みを2つ挙げれば、9つのライフスタイルブランドを持ち、1つひとつが異なる特性を持っていることだ。1つしかブランドを持っていない他グループもある。また、スターウッド・プリファード・ゲスト(SPG)というロイヤルティプログラムがあり、われわれのホテルに滞在するお客様の2人に1人がメンバーである。特典で9つのブランドすべてを利用できる利点がある。

中国はつねに100ホテル建築中、インドも急増へ

――日本以外のアジアでのビジネスは。注力地域はどこですか。

アジア・太平洋地区では、ラグジュアリーセグメントではスターウッド・グループがリーディングブランドだ。当社グループとしても最も多い、合計68のリゾートを運営している。展開地域はインド、中国がメインだが、もちろんほかにも東南アジア全般を主力市場としてとらえている。日本、オーストラリア、シンガポール(右写真はシンガポールの「W」ホテル)などの先進国は、すでに成熟している市場ではあるが、ホテル需要が伸びているので、新しいブランドを展開していく余地がある。

次ページ中国で100ホテル建設
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事