日本のホテル市場はまだ伸びしろがある スターウッドの幹部に聞く
日本のビジネスを数年で倍増させる
――今後の日本での戦略は。
日本に関してはまだまだポテンシャルがあると感じている。日本人のお客様もそうですが、海外からいらっしゃるお客様が現時点ではまだまだ少ない。そこに伸びしろがある。
既存ホテルの改装を中心に、当社ブランドのホテルを増やす。特に中位ブランドをより積極的に展開していけるのではないかと考えている。よりアップグレードなホテルに転換することを希望するオーナーの方々を狙っていく。現在日本にグループのホテルが15(約6200室)あるが、十分とは思っていない。
新築と改装を合わせて、今後3~4年間でこれを倍増の30ホテルにしたい。スターウッドはグループの財務が非常に健全なので、直接投資による展開も考えているが、マイノリティ・パートナーとしてのスタンスも十分にありうる。
――具体的な案件は。進出候補地などはありますか。
11年に広島でシェラトン広島をオープンしたが、つねにいろいろな地域で進出機会を探っている。やはり東京、大阪は最有力。東京には1600万人、大阪には880万人の人口がある。また、海外からの客も、目的地は「まずは東京」と言ってくる。東京に行って、そのあとほかの地域を回るプランを立てるからだ。
各県、各都市にそれぞれのよさ、特徴があるのが日本のいいところ。日本は一度行ったらもう終わりという目的地ではない。毎年日本へ来るお客様もいる。心配なのは円高ドル安で、訪日にカネがかかるのがネックだ。
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