地方を消滅させるのは、従来型エリートだ! 藤野英人×木下斉、「ヤンキーの虎」を語る

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木下:そうですね。本当に千差万別ですよね。例えば建設会社の二代目も、単なる昔ながらの土木事業ばかりやっている人もいれば、自分で地域で新規事業を立ち上げて、バリバリやる人もいる。だから、「ヤンキーの虎」という枠組みで再評価することが大事ですね。単に従来の職業とかそういうので判断するのでは、見い出せないと思います。

地方は「ヤンキーの虎」がビジネスしやすい環境を作れ

藤野:地域の中で「財閥化」している人もいます。介護業に参入し、成功したら通信ビジネスを始めて携帯電話を販売し、さらに成功したらコンビニエンスストアでフランチャイズ事業をして、最後にはケーブルテレビを買収する、というふうにどんどん事業を拡大していく。

もちろん、先代社長がそれをやって成功し、息子が高い教育を受けて、二代目として地方財閥にのし上がってくるケースもある。

地方を再生するには「ヤンキーの虎」を適切に評価すべき。彼らこそ再生の原動力だ

木下:いわゆる従来の地域のヒエラルキーというか、支配階級を目指すというよりは、独自の仕組みをつくって、のし上がっていく人が、ヤンキーの虎ですね。

地域をダイナミックに変えて、地域経済を活性化させていこうと思うと、ヤンキーの虎のような存在が重要になってくる。だから、彼らの邪魔をせずに、彼らの力を認めつつ、そのような人がどんどん地元でビジネスをやりやすくしたほうがいいと思う。

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藤野:そうですね。どんどん稼いで税金を納めているのは、実は彼らなんだから。

木下:間違いないですね。自分でリスクを追ってビジネスを立ち上げ、地方で雇用をつくる=多くの人に飯を食わせて、さらに設備投資などで固定資産を作り出し、税金を納めている人たちは、まさにヤンキーの虎です。

地方税の基本は、住民税と固定資産税。そのいずれも、実は地元のヤンキーの虎たちが支えているとも言えます。

藤野:僕は、彼らに励ましを送りたい。「俺にはそういう役割がある」ということを、北海道から沖縄までの全国のヤン

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キーの虎に知ってもらいたい。この本は、ある意味、虎たちへのラブレターですよ。

木下:地方でしっかりと信念を持って、金を稼ぐ。それ自体に価値があるということですよね。

藤野:そう。別に彼らは注目されてきたわけじゃないけど、僕は注目しているんだよというのが、今度の著書『ヤンキーの虎』で伝えたいことです。

(後編に続く。後編はこちらです)

(撮影:梅谷 秀司)

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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