地方を支配している「ヤンキーの虎」とは? 「マイルドヤンキー」を超えるやつらがいた
「マイルドヤンキー」という言葉を覚えているだろうか。名付け親は博報堂の原田曜平氏。簡単にいえば、地方で生まれ育ち、都会に対するあこがれをあまり持たず、地元で働いて、その生活に満足している若者たちを総称した言葉だ。だが、話はそこで終わりではなかった!地方には、そのマイルドヤンキーを束ねる「ヤンキーの虎」がいて、彼らこそが地方経済を支配しているのだ。ヤンキーの虎の実態とは?地方経済にも詳しいレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長兼CIO(最高投資責任者)が解き明かす。
「ヤンキーの虎」とは、どんな人たちなのか?
「地方経済が疲弊している」と言われて久しくなります。人口減少・人口流出が止まらず、かつては賑わった商店街がシャッター通りになってしまった、と。
ところが、なかなか目につきにくいある種の人たちが、いま地方で急速に経済力を増しているのです。それが「ヤンキーの虎」たちです。
では「ヤンキーの虎」とは、どんな人たちなのか。
数年前、地方や郊外に住む「マイルドヤンキー」の存在が注目されました。東京への憧れがなく地元の大型ショッピングセンターが大好き。比較的低学歴で結婚・出産も早め。仲間との絆を大切にし地元で遊ぶことが多い。クルマ好きで音楽はEXILEを好む――というのが彼らの特長です。
博報堂の原田曜平氏が定義したこの「マイルドヤンキー」は、主に地方の消費の担い手として、大きなスポットライトが当たりました。
しかし、そのマイルドヤンキーたちがどこで働いているのかについてはあまり関心が払われませんでした。実は、彼らを雇っているのが「ヤンキーの虎」たちなのです。
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