「湯布院ファイト!」を読むと、本震から1週間以上が経ち、着実に観光客の姿も増えていることがわかる。
川嶋さんによると、「スーパーやコンビニも一時、供給がストップしていたが、本震後4日後には元に戻った」と、食料の確保についても大丈夫そうだ。さまざまな「マイナスの面を伝える報道」は依然として続いているようだが、現地の人が伝えるスーパーでの品揃えの様子、さらには観光客で賑わう駅の雰囲気がわかる写真などは、「旅行をキャンセルするか実行するか」を決めるのに好適な資料になる。
余震への懸念が払拭されている状況とは言い難いが、由布院を好きな人が「余震が収まったり公共交通機関が動くのであれば、現地に行って宿泊したりお買い物をしたりして直接激励したい」と考えるのは自然なことではないだろうか。
外国人インバウンド客へのケアもしっかり
由布市の湯布院温泉は、「日本で最も優れた温泉地のひとつ(台湾メディア)」と、かねてから外国人に高い人気を誇っている。ゲートウェイとなる由布院駅の乗降客は、時期によって外国人訪日客が7割を占めることもあるという。そこで、「外国人訪日客への情報発信が必要」と考えた川嶋さんは、英語、中国語、韓国語で同様のサイトを立ち上げることを決意した。
「ボク自身、外国語はまるでダメ。しかし、外国に住んでいる湯布院ファンの皆さんに助けてもらうことを期待してサイトをオープンした」
賛同者が少なかったら早々に閉じよう、と不安を感じながらのスタートだったが、幸いなことに英語が堪能な地元の若者や、現地で働いた経験がある海外居住者などに支えられ、着々とアクセスが増えている。
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