電動歯ブラシの使い方を誤解していませんか 手で磨くより汚れが取れていない現実もある
4.超音波式歯ブラシ
超音波は歯垢を剥がす効果が音波式歯ブラシよりも高く、細菌同士の連鎖を断ち切ることで歯垢をつきにくくしたり、また、剥がしやすくするといわれています。また、骨や歯茎の細胞を活性化する効果があるため歯周病の改善に特に効果的だとされています。超音波式はそれほど種類が多くなく、一部の電動歯ブラシでのみ採用されています。 毎分100万〜150万回の振動で動き、音は人間の耳では聞き取ることはできません。
普通の歯ブラシより電動歯ブラシのほうがいい?
私が歯科医師だということもあって、友人や患者から「電動ブラシにしたほうがいいの?」「電動歯ブラシのほうがよく磨けるの?」という質問を受けることがよくあります。そんなときに私は「yesでもありnoでもある」と答えます。
電動歯ブラシには電動歯ブラシ用の磨き方があり、それを知らずに使っている人は、手磨きよりも磨けていないことが多いのです。表面は磨けているのですが、歯と歯の間や歯と歯茎の間が磨けていないということがよく見受けられます。
「電動歯ブラシのほうが楽な気がする」「すっきり、ツルツルになった気がする」。そう思っているとしたら誤解です。これが磨き残しの原因です。電動ブラシは、パワーが強いので短い時間で爽快感が得られ、すっきりした感じになってしまいます。手磨きの場合は、自分で動かさなければいけないうえに、しっかり時間をかけないと爽快感を得られない。意外にも磨き方を知らずに使っている電動ブラシよりしっかり時間をかけて丁寧に磨けているケースが少なくないのです。
一方で、電動歯ブラシの正しい使い方を身につければ、手磨きでは磨きとれない場所の歯垢も剥がして取り除くことができます。では、どうすればいいのでしょうか。
まず歯磨き剤です。電動歯ブラシを使う際は、普通の歯磨き粉を使うのは避けたほうが良いです。高速で振動するために、研磨剤が入っていると歯を削ってしまう危険性が高いのです。また、泡がたつ歯磨き剤は口の中が泡でいっぱいになってしまいますから、発泡剤も入っていない製品が望ましいです。つまり何もつけないで磨くか、研磨剤も発泡剤も入っていないジェルタイプの歯磨き剤がおすすめです。
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