メディパルホールディングス、スズケンといった医薬品卸や、沢井製薬、日医工などの後発薬大手は、景気変動の影響を受けにくい「ディフェンシブ」銘柄の代表格だ。
中国など新興国の景気減速シナリオが勢いを増す一方、東京五輪に向けた再開発需要もあり、内需が比較的底堅く推移していることを反映している。
輸出型でも積極投資
ただ、「輸出型」でもニッチな分野で活躍する企業には好業績を維持し、投資に意欲的なケースも少なくない。
ランキング1位のユーシン精機もその一例だ。同社はプラスチック射出成形品取り出しロボットの専業で世界首位。「取り出しロボット」は、高温で溶かしたプラスチックを金型に注入し固めた後、金型から取り出すために使うものだ。
海外向け売上高が全体の約7割。前2016年3月期は北米の自動車関連で、同ロボットの需要が増加し、2期ぶりの営業増益となったもようだ。前期は業務効率化などを目指して新本社工場の建設投資も活発化させた。
3位の日精エー・エス・ビー機械はPETなどプラスチックボトル成形機のメーカー。海外売上比率が9割超と高い。今2016年9月期は前期足踏みした営業益が回復の見通し。今期はインド工場の生産能力増強に取り組む方針だ。
上位70社ランキングはこちら(四季報オンライン)
(週刊東洋経済2016年4月16日号「投資の視点」から転載)
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