ハイブリッド独走するトヨタ、EV参入の本気度 東京都内で「環境技術説明会」を開催
「トヨタが年内にEV投入」--。
トヨタ自動車は9月24日、東京都内で「環境技術説明会」を開き、最新の環境技術開発に関する取り組み状況や今後の事業展開を明らかにした。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の販売戦略、既存エンジンの燃費向上、燃料電池車の投入など、エコカーに関する全方位的な取り組みが披露された。
今回、とりわけ注目を集めたのは大きく2つだ。一つは「2015年末までにHVを21車種投入する」というHVの戦略。もう一つはEVへの参入。新開発のEV『eQ(イーキュー)』を12年12月以降に日米で販売する。25日の新聞各紙は、トヨタのEV投入を大きく報じた。
■小型EV「eQ」
新型EVは会場に実車も展示され、1充電あたりの走行距離が100km、最高時速125km、価格360万円などといった概要も公表された。ただ、EVはトヨタのエコカー戦略にとって重要な位置づけではない。
「EVが今のクルマに置き換わるとは思えない」。
内山田竹志副会長(=タイトル横写真=)は言い切った。新型EVは「まず日米の自治体向けに100台程度販売する」(内山田副会長)程度。トヨタはEVが爆発的に普及するという前提を立てていない。航続可能距離の短さや充電インフラの整備などといった課題が横たわるからだ。
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