会社予想が弱気?「増額余地企業」ランキング 上位には内需系銘柄がひしめいている

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今回のランキングは、今期(3月期決算の場合は、前2016年3月期)の営業利益について、東洋経済予想のほうが会社計画より強気の銘柄のランキングだ。

ぱっと見て気づくのは、中国経済の減速と円高進行という逆風を受けて輸出型企業が影を潜め、内需系銘柄のオンパレードとなっている点だ。中でもやは り、建設セクターが目立つ。空調・衛生工事専業大手の朝日工業社、ゼネコン準大手の西松建設、銭高組のほか、JR東日本系の東鉄工業が顔を並べる。

また、市場テーマとしては色あせたが、インバウンド(訪日外国人客)関連も業績の面ではなお健在だ。ラオックス、日用品卸大手あらた、大阪の名門ロイヤルホテルも、東洋経済予想はより強気だ。

不動産仲介を手掛け、3月10日に「民泊」への参入準備を発表したハウスドゥについても、東洋経済は強気予想をしている。株価は1月安値1955円から、3月16日には4240円をつけダブルバガー(2倍上昇)を達成した。

そーせいグループが31位に登場

個人投資家の人気銘柄で、マザーズ上場のそーせいグループが31位に登場。赤字が当然とされるバイオベンチャーにあって目を見張る収益を上げ始めており、東証1部への市場変更を申請していると報じられたことも材料視されている。

上位70社ランキングはこちら(四季報オンライン)

(週刊東洋経済2016年4月9日号「投資の視点」から転載)

山本 隆行 『会社四季報』元編集長

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やまもと・たかゆき / Takayuki Yamamoto

早稲田大学法学部卒。『週刊東洋経済』編集部に通算10年所属していたこともあるが、記者、編集者としての人生の大半を切った張ったのマーケット中心にささげてきた。『オール投資』『会社四季報』編集長、四季報オンライン編集長を歴任。著書に『伝説の編集長が教える 会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい』。

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