出世に大差!上司を攻略する「4つの視点」 上司と自分の「タイプの違い」で考える

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② 「環境適応型」

グローバル化の波にさらされる製造業を中心に増えている、ロイヤリティ型の人事マネジメントから脱却しようと変革を進めるスタイル。部署の統廃合などに合わせて派遣社員や契約社員、中途採用の社員を増やすなど、昔ながらの体質を残しつつ柔軟な人事マネジメントを行っている。

この会社の上司たちは、年功昇進が当たり前だった環境が、いつの間にか評価制度が二転三転し、社外から来た人材が自分の目指していたポストに入り込む……といった変革を経験しています。ですから、多かれ少なかれ自社への不信感と、部下への警戒心を持っているもの。彼らを攻略するには、「彼らの恐れていることを知る」ことからはじめましょう。まずは、上司が自分に求めている役割や目標を、表面的ではなくできるだけ聞き出し、それをサポートしていきましょう。

③ 「自立型」

IT系のベンチャー企業や外資系企業などに多くみられる、日本以外の諸外国で一般的な企業タイプ。人材を「営業」「管理」「IT」などの職種で採用し、社員一人ひとりの自由度が高い分、しっかりと成果で評価が決まってくる組織。

この会社の上司は、部下の評価に関しては「成果を出すうえで使えるか、使えないか」で冷静に判断していきます。アピールするべきは成果に向けて邁進する意欲。上司との面談の場で包み隠さず、気負わずはっきりと、上司が出そうとしている成果に対して、あなたがどれだけ貢献できるのかアピールしていきましょう。

さあ、あなたの会社はどのスタイルでしょうか。たとえ今現在、ロイヤリティ型だったとしても、今後の環境の変化によっては会社がやむを得ず転換を迫られ、方針を変えることもあるかもしれません。ほかのタイプも知っておき、心構えをしておくことも必要でしょう。

自分の得意なリーダーシップタイプを見極める

会社のタイプ別のほかに、直属の上司との「相性」も大切であることは言うまでもありません。「相性」といっても占いや性格の類ではなく、互いが得意とするリーダーシップの相性です。基本的にすべての上司は「嫉妬」するもの。活躍する課長は上司にとって出世を争うライバルです。嫉妬心を煽り、出世の道を阻まれないよう、自分と相手のタイプを知り、適切な付き合い方を心得ましょう。

まず、手始めに、課長としてのあなたはどんなリーダーシップを持っているかを分析しましょう。リーダーシップには大きく4つのタイプがあります。

① 指示命令型リーダーシップ=「怒る力」……間違った方向性を正す
② 支援型リーダーシップ=「認める力」……正しい方向性を示す
③ 参加型リーダーシップ=「楽しむ力」……行動を生み出す
④ 達成志向型リーダーシップ=「魅せる力」……ゴールへの共感を生む
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