移植や縫合なしで損傷神経をつなぐ

東洋紡が医療機器を開発

 

チューブには日本ハム製の医療用コラーゲンが使われている。これをチューブ外面に塗布するとともに、チューブ内腔にも充填している。これを足場にして、チューブ外側から栄養血管を誘導して、神経が伸長、再生しやすい構造となっている。

 


(写真は断面図)

 


東洋紡が薬事法に基づいて、手や指の神経損傷に対して神経再生誘導チューブの臨床試験(治験)を行ったところ、84.2%の知覚回復効果(有効性)が認められた。また、神経欠損部の長さが20ミリメートルを超える症例でも有効性が確認されたという。

「自家神経移植」や「神経縫合」と同等以上の治療効果が得られるうえに、患者の体を新たに傷つけることもない。さらに、顕微鏡手術など特別な手術設備がなくても使える、という汎用性もある。

東洋紡は2015年にこのチューブで50億円の売上高を目指す計画だ。従来にない画期的な神経再生治療が、始まろうとしている。

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