「保活」はロジカルシンキングで上手くいく? MBAママが保育園を探してみた
ママたちは、「保育園入れなかったらどうしよう?」「子供みながら仕事なんてできない!」「市役所で泣いて窮状を訴えたら、保育園入れるかな?」などなど、慣れない育児と並行してたくさんの心配事に襲われます。これこそが「問題」です。そこで、ロジカルシンキングでこの難問を見直してみたいと思います。
「保育園に入れない」のは、どういう状況なのか?
問題を解決するには、その問題がどんなことになっているのか確認しなければなりません。まずは、「空・雨・傘」のフレームワークです。
ご存じない方のために、説明しておくと、こんな感じになります。
雨…「雨が降りそうだ」(解釈・予想)
傘…「傘を持って出かけよう」(行動)
まず、第1段階は「空」。これは、空を見て、「空が曇っている」と自分の目で認識することです。「誰々さんが言っているから……」という、第三者の情報を鵜呑みにして現状認識をするのではなく、また、思い込みにとらわれるのではなく、自分の目で空を確かめるように、正しい事実を認識します。
第2段階は「雨」。認識した事実(空が曇っている)に基づいて、「もうすぐ雨が降りそうだ」という解釈を行うことを意味します。空を見て「曇っているけど、まだ雨は降らないだろう」ととらえるか、「いや、ひと雨くるだろう」ととらえるのかは、人によって、経験によって異なります。この解釈の仕方で、その後の対応が変わります。
最後に「傘」。導かれた解釈に基づいて行う行動のことを指します。この場合は、「傘を持って出かける」ですが、自転車に乗るなら「かっぱを着る」という別の行動をとることも考えられますし、「そもそも出かけない」という選択肢も出てきます。
この「空→雨→傘」の思考パターンを定着させることで、問題解決力の強化につながります。このフレームワークを使うと「保活」は、こんなことになります。
「空」=現状認識
「保育園不足の中、保育園に入るのは厳しそうだ」「保育園落ちたら絶望的らしい」など、ありとあらゆる悲観的な噂を耳にします。実際、超激戦区在住の人の中には「どうせ受からない!」と、仕事を辞めてしまう人も……。
しかし「空」では、事実を見ることが肝心。「事実」と「意見」は違うのです。
噂に恐れをなさずに、自分の足で地域の保育園情報を集めること。役所の窓口に通ったり、早い段階からアポをとって見学に行ったり……(私は、それに加え、隣町まで足を伸ばし、保活コンサルタントと戦略を練ったりしました)。
「無認可」=「劣っている」ことはまったくない
さて、そうやって調べてみてわかるのは、「無認可」も悪くない、ということです。保育園には認可保育園(国の基準を満たす。市区町村に申請を出して点数で審査される)、無認可保育園(基準を満たしていないなど)に加えて、私の住む東京都の場合は認証保育園(国の基準より少し緩い都の基準を満たす)があります。
テレビで保育所での虐待のニュースを見ると「無認可には預けたくない」とか、「認可=国のお墨付き=すごくいい」という認識がある方もいるかと思います。
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