「ランチはコストかインベストか」の見分けポイントのように、デキる人は相手の考え方を会計のお作法に照らし合わせて評価することが多いようです。あるデキる人に教えていただいた「ご恩とご縁の会計学」は、初対面の相手のデキるデキないを見分ける面白いお作法のひとつです。
その人は未来志向か、過去志向か
デキるフリしたデキないオトコ(DFDNオトコ)とデキる人では、ご恩とご縁をどう考えるかが会計学的にはっきりと2つのパターンに分かれるそうです。
・DFDNオトコ:ご恩とご縁は「貸し借り」で考える。上司や先輩、同僚からもらったご恩とご縁は相手への「借り」、自分が相手に与えたご恩とご縁は相手への「貸し」。いつか同じ相手(貸し手)に返す借金のようなものと考える傾向にあります。
・デキる人:ご恩とご縁は「複式簿記」で考える。相手からいただいたご恩やご縁は、自分への投資(資本)。それを元手に経験積んだり自己投資して自分を高める(資産)。日々の努力は生産性高めて(費用)、自分の成果を出す(収益)。自分が成長したら、次の世代に自分が受けたご恩やご縁を「再投資」する。
カネは天下の回りものと言いますが、デキる人はご恩やご縁も天下の回りもの~前の世代から次の世代へ繋いでいくものと考えて、DFDNオトコはご恩やご縁は同じ相手同士のこれまでの「貸し借り」と考える。相手が未来志向か過去志向かがわかるお作法です。
新しい上司が食事をおごってくれた時の一言「君が~してくれたから(借りがあるから)」か「ボクも上司からおごってもらっていたから」かで、その人の実力が測れそうです。自分の実力は、実績や経歴、大げさな自己PRでは伝わらず、日常のしぐさや言動から伝わるもの。そういう意味からこの名言の意味を改めて考えると、新年度に向けてちょっと気持ちが引き締まる感じがします。
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