「内定式」で気をつけるべき3つのこと
金谷建史
本記事では、内定式で気をつけるべきことを、3つの項目にまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。■企業はあなたをチェックしている
内定式の直前になると、多くの質問がよせられます。「どのような服装で行ったらいいですか?」
「どのような髪型がいいですか?」
「化粧はどの程度までしてもよいのですか?」
これらに対する答えは、以下の一言に集約されます
「あなたの入社する会社が、あなたに看板をまかせても大丈夫だと思うような格好にしてください」
内定式は今まで面接では会うことのなかった企業の重役や各部署の責任者が集い、あなたを祝福する場でありますが、それと同時に企業の人があなたのことをチェックする場でもあります。
内定式では、式典の他に社内見学、業界知識の講座、懇親会等が行われますが、そのときに気をつけていただきたいのは、「すべての行動を会社の人に見られている」ということです。会社の人は
「あなたに企業の看板を背負わせて大丈夫か?」
「お客の前に出して大丈夫か?」
という点を、見ていないようでしっかりとチェックしているのです。
食事の場で、近くにいる人に気を使う事ができるのか?
ディスカッションの場で、相手の話をしっかりと聞くことができるのか? 相手の求めていることに的確に答えられているのか? しっかりと自分の考えをもっているのか?
などはかならずチェックされていますので、気を引き締めてください。
■内定者の構成を把握することで、自分が求められていることを知る
さて、次にしてほしいのは、「内定者がどのような人で構成されているかを把握する」ということです。企業はやみくもに学生に内定を出しているわけではなく、そこには何らかの意図があります。企業の採用案内と実際の内定者を見比べて、どのような人を募集していて、実際にどのような人が集まったかを分析してみてください。
これをすることで、企業が今回の内定者にどのようなことを期待していて、とくにあなたには何を期待しているかが見えてきます。求められていることがわかれば、残りの学生生活のすごし方がだいぶ変わってきますよね。今後半年間何をすればいいかを見極めるためにも、ぜひ「内定者がどのような人で構成されているか」を把握してきてください。
■人との付き合い方の意識を変える
内定式からは、人との付き合い方の意識を変えてください。学生の間は、自分と気の合う仲間とだけと付き合っていることができましたが、社会人になると嫌な人とも付き合わなければいけなくなります。
誰しも嫌な人と付き合うのは難しいことでしょう。それでも、企業の中では多くの人と連携して、それぞれの役割を担わなければならないのが現実です。それを円滑に行えるようになるには、ポジショニングの考え方を学ぶことが大切です。
前回の記事で、企業活動には目的があるとお話ししましたよね? その目的を達成するためにあなたに役割(ポジション)があるのと同様に、目の前の嫌な人にも役割(ポジション)があります。
ですから、好き嫌い以前に、お互いの役割(ポジション)を果たさなければならないのです。あなたの感情よりも目的達成のための役割(ポジション)を優先すべきなのです。
社会人になると年齢の違う人と話す機会も多くなり、それぞれの場面で臨機応変に対応する能力が求められます。ぜひ、今から多くの人と会話をする機会を作り、コミュニケーション能力を高めておいてください。
金谷建史(かなや・たてふみ)
株式会社ファーストプロポーザル代表取締役社長。
1977年、横浜市生まれ。中央大学商学部経営学科卒業。富士通エフ・アイ・ピー株式会社に入社。
新人時代、とくに強みはなかったが、独自のノウハウを用いてプロジェクトリーダーに。その後、親会社である富士通とのプロジェクトに参加し、富士通からヘッドハンティングされた経験をもつ。また、大手広告代理店の新子会社設立プロジェクトや大手コンサルティング会社の子会社設立にも手腕をふるい、大手企業による数百億円のプロジェクトなどにも声がかかる。
現在は独立し、上記を成し遂げたノウハウとCSRの理論を用いて企業や有名人などのブランディング、内定者支援事業を手がけている。
著書に『内定「後」の教科書』(東洋経済新報社)がある。
株式会社ファーストプロポーザル URL:http://1propo.com/
内定者のための支援サイト URL:http://sinjin.jp/
株式会社ファーストプロポーザル代表取締役社長。
1977年、横浜市生まれ。中央大学商学部経営学科卒業。富士通エフ・アイ・ピー株式会社に入社。
新人時代、とくに強みはなかったが、独自のノウハウを用いてプロジェクトリーダーに。その後、親会社である富士通とのプロジェクトに参加し、富士通からヘッドハンティングされた経験をもつ。また、大手広告代理店の新子会社設立プロジェクトや大手コンサルティング会社の子会社設立にも手腕をふるい、大手企業による数百億円のプロジェクトなどにも声がかかる。
現在は独立し、上記を成し遂げたノウハウとCSRの理論を用いて企業や有名人などのブランディング、内定者支援事業を手がけている。
著書に『内定「後」の教科書』(東洋経済新報社)がある。
株式会社ファーストプロポーザル URL:http://1propo.com/
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