「ふるさと」の発想 地方の力を活かす 西川一誠著
都市と地方の格差が叫ばれて久しい。雇用の崩壊、地元産業の衰退、限界集落の増加。福井県知事として県政に携わる著者は、地方の疲弊を目の当たりにし、その再生を模索する。
どうすれば地方を元気にできるのか。そこでキーワードとなるのが、人と人との結びつきを強める「ふるさと観」である。その成果の一つが著者の提案から制度化された「ふるさと納税」である。この制度は、日本の地方自治や民主主義を進化させる可能性を持つと語る。
地方の活力なくして国の活力なし。新自由主義、市場原理主義に対抗し、都市と地方が対立を乗り越え、地方を活性化させながら日本全体を元気にする処方箋を提案する。
岩波新書 735円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事