余命3カ月のガンを克服!驚くべき「食の力」 「3つの食習慣」で疲れきった体がよみがえる

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工夫1:春夏秋冬、旬の食材で体の不調に先手を打つ――花粉症対策には清見オレンジのお茶を

人間が最も感じやすいのは、季節による体の変化です。春には風が強く吹き、梅雨時には湿度が高くなり、真夏は太陽光線が強い、というような季節の環境に、私たちの体は対応していかなくてはなりません。

旬の食材を取り入れて体調改善を

たとえば、風が舞うように吹く春と秋にはアレルギーが出やすくなります。代表的なのは花粉症でしょう。花粉症になると、1日中、鼻づまりがして頭が重たく感じられるものです。つらい症状を緩和するために、春のレシピとして私が考案したのが「金柑とうどの鶏肉ミンチがけ」。金柑の酸味で唾液の分泌を促し、うどのさわやかな香りと食感の料理で偏頭痛が改善され、花粉症が軽くなっていきます。「清見オレンジとトラ豆のルイボスティー」もおすすめです。清見オレンジとトラ豆を乾煎りしたところにルイボスティーを加えてお茶にします。

また、昔から「春は芽吹きのもの、山菜ものを食べるといい」といわれています。苦味のある野菜には、冬の間にたまった毒素を出す働きがあります。山菜を入手するのが難しい場合は、かいわれ大根やブロッコリースプラウトなど芽吹きのものを意識して取るといいでしょう。

気温の上昇とともに体温が高くなる夏は、トマトやきゅうり、ピーマン、なす、オクラといった季節の生野菜をバリバリとそのまま食べるのがおすすめです。生野菜を食べることで体の中からクールダウンできれば余分なエネルギーを使わずにすみ、結果的に体調を維持することができます。

秋は夏の疲れが出やすい時期です。そういうときは、気を緩める穀物の作用を使います。キヌア、アマランサス、ヒエ、アワといった小さい雑穀をごはんに混ぜて炊きます。毎日のごはんで小さな雑穀を食べることで自然に栄養を取り、体をいたわることができます。

冬は血になる食材を食べて、消化吸収や循環、排泄を促すことが大切です。中国の漢方では、血を増やすには赤い色の食材を食べることをすすめています。クコの実、紫キャベツ、紫いも、干し柿、ラズベリーなどが赤い食材の仲間です。肉類では牛もも肉や鹿肉などの赤身、魚はまぐろ、かつお、ぶりなど血合いのあるものが当てはまります。

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