就活の筆記試験「SPI3」への正しい準備方法 大学3年生が2~3月にやるべきこと<3>

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非言語能力検査に苦手意識をお持ちの方は、「算数のおさらい」をするべきです。算数の基礎がしっかりしていなければ、非言語能力検査で一定の成績をおさめることはできません。

例えば、「速さ・時間・距離」の問題ならば、「速さ」=「距離」÷「時間」の公式を知っていなければなりません。

特に非言語能力検査では、計算の正確性とスピードが問われます。テストセンター方式のテストでは、電卓を使用することが出来ません。そのため、解き方がわかっている問題でも計算に時間がかかったり、計算ミスをしたりする学生が多いようです。制限時間を意識して時間内に正確に計算し、判断が下せるようにトレーニングを積み重ねてください。

性格適性検査も足切りに使われる

言語能力検査と非言語能力検査はグループディスカッションや面接試験に進む前の足切りとして行われると思っている学生が多いようです。しかし、SPI3の「性格適性検査」も足切りに使用されています。

また、足切りに使われないケースでも、「性格適性検査」はその後の「面接の基礎資料」として使われることがあります。きちんと対策を立てて「性格適性検査」臨まなくてはなりません。

SPI3は長年にわたり多くの企業の選考試験に採用されてきました。その理由の1つは「性格適性検査」が優れていたことです。

性格適性検査は、1分間に8問程度の質問に答える形式のために、じっくりと考えている余裕がありません。また、同じような設問が繰り返し出てきますから、考えすぎて答えると、不自然な答えが出てくるとも言われ、率直に答えることが良いとされています。そのため、対策をとりにくいと言われていますが、そうでもありません。

一般的にどの企業にも歓迎される性格の人はいます。以下のような人です。

① 社交的な人、②フットワークがいい人、③PDCAを回せる人、④困難な目標を立てて行動する人、⑤粘り強く、あきらめない人、⑥人と競い合う人、⑦精神的に強く、安定している人、⑧誰とでも仲良くできる人、⑨自信のある人、⑩主体的・積極的な人、です。

 

日ごろから自分が企業から求められるような人物になること意識して行動し、自分がそういった人間なのだと思い込んで受験することが性格適性検査対策として有効です。

廣瀬 泰幸 オールウェイズ代表取締役

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ひろせ やすゆき / Yasuyuki Hirose

岐阜県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。株式会社リクルートに入社。15年の勤務期間中に大企業からベンチャー企業まで1000社を超える企業の採用と人材育成を支援。その後、1部上場企業の人事部採用責任者として年間500人の採用と人材育成を行う。2003年、有限会社ヒロウェイ設立。2004年より、株式会社リンクアンドモチベーションの講師として、主として大企業の1万人を超える社員に教育研修を実施。2010年、株式会社オールウェイズ設立。以降、1000人を超える学生に就活コーチングを実施。twitterアカウントは@tender_coach

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