怒りの感情とは「トヨタ式」で決別できる! 「問題解決の手法」で怒りっぽい親から卒業

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ここでは「なぜ」を繰り返していくことで、真因を見つけていきます。たとえば、「子どもが朝起きてこない」という事例で考えてみると、図のようになります。「なぜ」でどんどん掘り下げていった後は、「だから」で逆の流れにしてみます。これでも論理がつながれば、この「なぜなぜ分析」はOK。

ここでの真因、次女のケースはあらかじめ想定できる内容かもしれませんが、長女のケースは意外な内容ではないでしょうか。このように「なぜなぜ分析」を行うことで、経験や勘のみを頼りにする中では見つけることができなかった要因にたどり着くことができるのです。

ただし、たとえ同じテーマについて分析を行う場合にも、真因についてはそれぞれのご家庭の状況やお子さんの性格によって異なってきます。今回の事例である「朝起きない」について取り組む場合にも、それぞれの状況に応じた「なぜなぜ」を行ってください。

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「なぜ」がおわったら、逆から「だから」でつなげてみる

継続できる解決策を考えよう

・Step③解決策を考える

次は解決策を考えるということです。

<ポイント>

解決策を実施する場合には、コスト・時間等の複数の視点で検討することが必要。極力無理がない対策案でなければ、継続することができません。

真因がわかったあとは、いよいよ解決策を考えます。親自身が考えることは当然ですが、周囲の知恵を借りることもポイント。たとえば、兄弟であれば同じ子どもならではの視点があるでしょうし、保育園・幼稚園・小学校の先生であれば家庭ではわからない子どもの様子を知っており、かつ、その年齢ならではの特性も知っています。どちらも家庭の親の立場からでは出てこない解決策を出してくれる可能性もあるので、可能であればどんどん相談しましょう。

ただし、集めた解決策のアイデアをすべて実施するのではなく、複数の観点から親自身が優先度を判断したうえで、効果の高いものを実施するようにしてください。

また、ある解決策が有効な場合にも、継続性が担保できない場合には、同じ要素をもった別の対策を考えることも必要です。たとえば、子どもの「起きたい!」気持ちを喚起するために、解決策のひとつとして、毎朝起きることができればクリスマスツリーのお菓子を食べてもいいというルールを決めた場合。

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