怒りの感情とは「トヨタ式」で決別できる!

「問題解決の手法」で怒りっぽい親から卒業

製造現場で作業をビデオ撮影する場合、作業者がビデオを意識して、いつもより作業時間が短くなることがよくあります。これは「怒り」をメモする場合も同じ。メモをすることで、自分をよく見せたいという気持ちが無意識に働いて「怒り」を抑えてしまうのです。そのため、実際に怒っているケースのみの記録だと、事実を「過小評価」する可能性があります。それを避けるために、「怒り」となる可能性があるケースまで記載しておくのです。

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冷静にカウントしてみると、結構偏った内容で怒っていることがわかることも

このメモは、ほかの人に申告・公表するものではありません。自分の今をよく見せようとせず、あくまでも正直に事実を記録してください。

記録する際に、ひたすら簡単に事実を記録する手法に加えて、「怒り」の要因が大体わかるようであれば、図のように要因ごとに回数をカウントする形でも結構です。そして1週間後、取った記録を集計します。

切り口は「何を」や、複数のお子さんがいる場合には「誰が」がよいでしょう。ここで、最も回数が多いケース、つまり、解決した場合の効果が最大になるものを見つけます。あわせて、大まかなゴールを決めます。たとえば、「1カ月後に、怒る回数を毎日2回までにする」などです。

「怒り」の本当の要因を突き止める

・Step②真因を追究する

次にやることは、真因を追究するということです。「私はなぜ怒っているの?」という原因を突き止めるのです。

<ポイント>

「怒り」を感じた場面で、親が何とか気持ちを抑えることや子どもに何かを強いることは、その場しのぎでしかありません。「怒り」の本当の要因(真因)を突き止め、それに対策を打つことで、再発を防止します。

ほとほと怒る自分に嫌気が差して何とか「怒り」を鎮めれば、結果として平穏な状態を維持することはできます。しかし、今後も継続的にそれを行えるかというと大きな疑問。継続性の観点では、結果ではなくプロセスに注目し、真因対策をすることが不可欠です。

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