トヨタ拡大路線の「優等生」 フタバはなぜ暴走したか


 別の関係者は振り返る。「小塚さんは『人手をかけずにやり切るのがお前らの仕事』という人。トヨタの渡辺捷昭社長(当時)が社長就任前に調達担当として手掛けたコスト低減策『CCC21』にも、彼がいちばん忠実だった」。渡辺氏はトヨタのトップとしては珍しく、年間2回もフタバを視察していたという。フタバもまた、トヨタ生産方式(TPS)よろしくフタバ生産方式(FTPS)を自ら謳(うた)っていた。小塚氏を中心にすべてがトヨタに右へ倣えとなり、無理に無理を重ねた結果が、決算訂正であり、BDLへの不正融資問題だったのではないか。

今や自動車不況のあおりを受け、フタバの本業であるマフラー生産も大きく落ち込んだ。株式市場からの信用も失墜し、株価は一時197円まで下降。6月26日の株主総会では、過去最多の株主が出席、過去最長の1時間39分を費やした。質問に立った株主からは、「フタバは岡崎市を代表する企業。しっかりしてほしい」と叱咤される場面もあった。

もしかしたらフタバは、トヨタグループ拡大の“犠牲者”の一人だった、といえるのかもしれない。

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(週刊東洋経済)

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