負けない 勢古浩爾著
自分が負けそうな気分になったとき、「よし、負けない」と著者は叱咤してきた。「勝つぞ」ではない。「絶対勝つ」はさらに無理。うそになる言葉は、たとえ景気づけでも言わないという。「よし、負けない」ならうそにならない。謙虚で、柔軟で、しかも強い響きがあると。ただし、「負けない」と自分を叱咤して、終わりではない。そこから再スタートしなければならない。
嫌なことや困難にぶつかったとき、「これも経験だ」と自分に言ってみるのもいい。しかし、しなくてもいい非人間的な「経験」まですることはない。そのときは自分をごまかさず、ここでも「負けない」でいくべきである。
評論家が、「市井の一般人」の人生を立て直す術を説く。
ちくまプリマー新書 819円
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