差別と日本人 野中広務・辛淑玉著

差別と日本人 野中広務・辛淑玉著

被差別部落出身、在日朝鮮人の共著者が、現代の日本にいまだに根強く残っている差別の実態について語った対談集。部落、人種、男女差別、また従軍慰安婦問題、沖縄問題、ハンセン病訴訟などの背景に横たわる差別と、論点は多岐にわたっている。

なぜ、差別はなくならないのか。差別の本質とは、富や資源の配分において格差を設けることであり、その格差を合理化する(自分がおいしい思いをする)ためならなんでも差別の対象にする。つまり、人間の欲望と直結しているからである。だからこそ、さまざまな理由をつけては、人は人を差別する。

ともに差別を受ける側に生まれた両者だからこそ、語りえた迫真性がある。

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