任天堂 “驚き”を生む方程式 井上理著
この3月、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」が史上最速(4年3カ月)で世界累計販売台数1億台の大台を達成、Wiiも据え置き型機として最速(2年5カ月)の5000万台を突破した。
当然、任天堂の業績は絶好調。2009年3月期の連結ベースで、従業員1人当たり売上高はなんと4・4億円、営業利益は1・3億円と驚異的な水準を維持。収益のほとんどを稼ぐ単体決算となれば、その数字は3倍近くにはね上がる。
いまや、米国アップルやグーグルと並ぶ「革新的な企業」というイメージも定着しつつある。なぜ任天堂は並み居る企業が苦戦を強いられるなかで、好調を維持できるのか。誰もが知りたいところだろう。
本書は、任天堂の持つ独自の哲学を、その源流にさかのぼって明らかにする。この答えは意外にシンプル。「娯楽に徹せよ。独創的であれ」。「花札屋から世界企業へ」、快進撃の秘密が見事に解き明かされる。
日本経済新聞出版社 1785円
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら