「商売の本質を知らない人」の浅すぎる思慮

「インバウンド狙い」という時点でアウト!

「∞(無限)プチプチ」シリーズなど、多くのヒット商品を生み出している高橋晋平氏

高橋:猫のフィギュアは、自分の中では大好きな商品で、「猫背」っていう商品です。200円で買える、ガシャポン(R)、つまりカプセル玩具ですね。僕、肩こりがすごくて、マッサージに行ったら「君は猫背がひどすぎる。だから肩がこるんだ」って言われて。「どうやったら猫背、治りますか?」と聞いたら「ちょいちょい気をつけることだ」と言うんです。

なので、これをパソコンのディスプレイの前に置いておくと、目に入る度に、「やべ」って言って猫背に気をつけるんです。200円で日本の肩こり率を減らそうという目標を掲げてつくったんです。そのせいかわからないですが、結構売れたんです。こういうのをつくっています。

常見:……可愛いだけだと思っていました。これ。

高橋:違うんです。肩こりを減らすっていう壮大なプロジェクトなんです。

石川:不の解消ですね。

「不の解消」と「快の追求」はつながっている

高橋:たしかに今考えるとそうですね。それをこういう形式でやったという。最近はおもちゃじゃないものもつくっているんですけど、一貫して、笑い、ハマる、何をしたらくだらないものに夢中になるのかを追求しています。

常見:今日のイベントは実は、私の中でのモヤモヤを解消する公私混同イベントなのです。私は過去にリクルートとバンダイの両方に在籍したことがあるのですが、石川さん、さらにはリクルート的な考えだと新規事業を考える際に「不の解消」というアプローチがとられるのですよね。

それに対して高橋さん、及びバンダイのような企業は言うならば「快の追求」だと思うのですよ。この根っこの部分はつながっているのではないかとも思うのです。そして、どちらがいいというわけではなく、両方の武器を意識しておいた方がいいと思うのですよね。今日はその辺をとことん語り合いたいと思います。

今回は、昨年流行ったモノ・コトを振り返りつつ、出演者の皆さんに、気になった商品・サービスなどを3つあげて頂き、それぞれの発想法で読み解いて頂きます。まず、昨年何が流行ったかをおさらいしましょう。

まずは、ベタに「ユーキャン新語・流行語大賞」から振り返ってみましょう。大賞は2つで「爆買い」と「トリプルスリー」。トップテンは、その他、「安倍政治を許さない」「安心してください、穿いてますよ」「1億総活躍世代」「エンブレム」「五郎丸ポーズ」「SEALDs」「ドローン」「まいにち、修造!」でした。

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