伊藤理佐夫婦、子育てでまともな生活になる 吉田戦車×伊藤理佐夫婦の「産後対談」(3)
吉田:子どもに対して俺が怒鳴ったり、言葉が荒っぽくなると、「それはやめてくれ」って細かいダメ出しは普通にあるけどね。
伊藤:「バカ」って言うと、子どもも真似して「バカ」って言っちゃうから、それはやめようねとか。
吉田:「バカちんが!」って、言い方ちょっと和らげてくれとか。
伊藤:それが「パカ」になって「アルパカ」になって、最近「パカめ」から「パカラ」になって…。それでも、一応、子どもの前では、父親が一番えらいことにして、そういうプレイをしてます。「ほら、お父さんが帰ってきたよ!」、「お父さんがこう言ってたよ」って大げさなくらいに言って。
吉田:「理不尽に怒ることもあるんだよ、お父さんは」とかね。
伊藤:お互い結構、子どもの前でも生身の姿をさらけ出してるほうだと思う。お父さんだから、お母さんだから、いい人間とは限らない。不機嫌だから怒ることもあるんだって感じで、あんまり反省はしないかも。
暴力的にまともな生活に!親になって変わったこと
吉田:ただ、子どもが生まれて確実に変わったのは、お互い健康になったこと。夜11時に寝る生活なんて、それまでの伊藤さんにはありえなかったし。
伊藤:子ども中心の生活してると健康になりますよ。子どもの前だと朝ご飯ちゃんと食べなきゃいけないし、野菜も食べるし。ほとんど暴力的にまともな生活させられてる。その反動で、幼稚園のお泊まり保育があって、夜娘がいなかったときの私たちの荒れ方すごかったもんね。
吉田:4軒ぐらいはしごしたんだっけ?
伊藤:まず歌舞伎を観に行って、新橋で1杯ひっかけて、高円寺で飲んで。その後、たばこ吸わないくせに、なぜかシガーバーに行ったりして、家に帰ってからも、さらに飲んでた。
吉田:そんなに飲んだっけ?
伊藤:手がプルプル震えてるのに、「なんでこんなに飲んでるんだろう? なにはっちゃけてるんだ?」と思いつつ。翌朝、結婚してはじめてゴミ出しを放棄して。よくわかんないけど、楽しかったことにしておこうと。
吉田:子どもが外泊することあったら、これからも絶対、外に出るね。家でおとなしくメシ食うなんてことは、絶対ないな。