新設相次ぐ有力私大付属、大学合格実績で存在感示すが、ブランド力の見極めも必要《本当に強い中高一貫校》

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 私立大学が次々と付属校や提携校を拡大して、小・中学校から大学まで一貫校化する流れが加速している。早稲田大学は今春、大阪の摂陵中学・高校(大阪府茨木市)を系属化(大学とは別法人のまま系列化)し、「早稲田摂陵中学・高校」としてスタートさせた。来年はさらに、早稲田大学高等学院(練馬区)に中学部を新設。佐賀県に早稲田佐賀中学・高校(唐津市)を開校する。

少子化で大学全入時代到来がささやかれる中、まず動き始めたのは関関同立を中心にした関西のブランド私大だった。立命館大が北海道江別市(2000年)、滋賀県守山市(07年)に付属中高一貫校を開校。関西学院大が啓明学院(神戸市、05年)を系列化、千里国際学園(大阪府箕面市、10年)を付属化した。出遅れた関西大も北陽(大阪市、08年)を付属化、高槻キャンパスに付属校(10年)を新設する。すでに4付属中高を持つ同志社では国際系の小学校(京都府木津川市、11年)を新設して、小学校を計2校に拡充する。

こうした囲い込み戦略は、東京にも飛び火。早慶をはじめ、MARCH(明治、青学、立教、中央、法政)の有名私大が、付属校新設、提携校拡大を急いできた(下表参照)。

学生集めに四苦八苦している中堅以下の大学と違い、ブランド大は現時点で数が欲しいわけではない。だが、少子化の影響で、入試を経て入学する学生の質は徐々に低下している。学問や研究だけでなく、キャンパスを活性化するサークル活動などで核になる学生が欲しい。そうした優秀な学生の獲得のため、内部進学生を見直す大学は増えている。

来春開校する中央大学付属中学校(東京都小金井市)の説明会。1300席の講堂をほぼ埋めた受験生やその親に向かって三枝幸雄・付属高校長は「付属高校は中央大学の基幹学生となる生徒の育成を求められています……大学においても付属出身学生のプレゼンスは高まっています」と述べ、「受験にとらわれない」付属教育のメリットを力説した。

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