チャットアプリ「Slack」を知っていますか? ビジネスコミュニケーションが円滑になる!
どのニュースルーム(新聞社の編集部)も、大量に押し寄せるメールに困り果てている。どのような手段を用いても、早く処理したいところだ。救世主となったのが、チャットアプリ「Slack(スラック)」である。
このアプリは3年前にデベロッパーのために開発されたものだが、現在パブリッシャーの間で大人気だ。Slackはシンプルなインターフェイスと、PC&モバイルを横断して利用できる点が評価され、大企業などビジネスシーンで利用が加速し、急速にユーザーを増やしている。
社内コラボの潤滑油に
毎日Slackに数千件ものコメントを残すユーザーが多く存在するニューヨーク・タイムズでは、各部署のものを合わせると約200本のSlackチャンネルを運用。それらの多くは商品開発チームのものだが、編集側でも特集記事や海外記事に特化されたチャンネルを運用している。
「私たちはコミュニケーションツールとしてずっとチャットを利用してきたので、チャット自体は目新しいものではない」と、ニューヨーク・タイムズのニュース編集室でストラテジーエディターを務めるタイソン・エヴァンズ氏はコメント。「メールやインスタントメッセージではどこで会話が始まるか分からなかったが、Slackでは特定のチャンネルがあるので分かりやすい。スタッフが何かをはじめる時に最初に使用するツールとなった」。