チャットアプリ「Slack」を知っていますか? ビジネスコミュニケーションが円滑になる!

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パブリッシャーがSlackを多用しはじめた背景には、商品部門と編集部門の垣根が低くなりはじめたという事実がある。以前はあまり協力体制はなかったが、デジタルシフトすることによってその機会が増えたのだ。

Slackを活用したさまざまな「コミュニケーション」

■社外勤務者との会話に

Slackを愛用するパブリッシャーはほかにも存在する。デジタルメディア「クオーツ(Quartz)」には126人の社員が勤めているが、その40%は社外勤務だ。このような場合でも、Slackはすべての会話を身近にし、チームをまとめ、多くのコラボレーションの機会をあたえてくれる。

「企業はある程度の大きさに成長すると、皆で座って話すことができなくなる。だからこそ、Slackのようなツールはとても重要で、欠かせない」と、「クオーツ」の商品部長であるザック・スワード氏は話す。「人々と直接コミュニケーションを図る方が良いけども」。

■役員とのコミュニケーションに

また、別のパブリッシャーは、Slack利用でスタッフと管理職の溝が埋まってきたという。米新興デジタルメディア企業のVox Mediaでは「#vox-media-ceo-ama」というSlackチャンネルを作成。CEOのジム・バンコフ氏と一般社員がコミュニケーションを取れるようにした。

そのチャンネルにおいて社員は、直接CEOに企業の未来などについて聞くことができる。「戦略や討論会のテーマなどを話し合って、企業全体が健康的になった」と、Vox Mediaの編集部長であるロックハート・スティール氏は語った。

■カスタマイズ利用も

Slackの変わった利用方法もある。「クオーツ」では、ニュース記事が発行されたり、読者がコメントを残したりすると、自動更新されるSlackチャンネルを運用している。

また、ニューヨーク・タイムズでは、SlackとCMS(コンテンツ管理システム)を統合しているのだそうだ。これにより、記事草稿の一覧表を出すことや、Webサイトページのスナップショットを投稿することが可能になった。タイム社(Time Inc.)では、チケット管理システムのトラブルシューティングとSlackチャンネルが接続されている。

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