ベッキーの「不倫漏えい」の原因はシンプルだ 全ての情報が漏れてしまう簡単な経路がある

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iPhoneの場合、指紋認証センサーの高性能化が図られたiPhone 6Sシリーズからは、デフォルトのパスコードが6桁に増やされている。企業向け端末は以前から6桁に固定されちるものがあったが、もはや4桁のコードは使えない。しかし、以前の端末や他のスマートフォンの場合は4桁がまだ主流だ。

端末そのもののロックを外せなければ情報漏えいがないとはいえ、たった4桁ならば家族ならずとも身近な人間が把握している可能性はあると考えた方がいいだろう。また指紋や顔認識などさまざまな生体認証が導入される中、まだそれらを使っていないようならば、今からでも登録すべきだ。

”生体認証だから確実に破られない”というわけではない。しかし、生体認証を使うことでパスコードを入力する場面を観察されるリスクからは解放される。同じパスコードを使い回している人も少なくないが、1個のパスコード流出から拡大するリスクも考えなければならない。

端末を乗り換える際に気を付けるべきこと

また端末を乗り換える際には、データを含めた完全なリセットを行わなければならない。たとえ誰かに端末を引き渡す予定がなかったとしても、机の中で眠っているあなたの旧型端末の中にはプライベート情報にアクセス可能なアプリが、アカウントへのアクセス権が残されたままで多数入っている。

万が一、初期化していない端末を盗まれたならば、端末のリモート消去を試すべきだろう。たとえばiPhoneの場合、iCloud.comにアクセスしてiPhoneが使われている場所を特定できる。本来は紛失した場合のツールだが、”紛失モード”に設定することで相手にメッセージを出した上で機能を無効にすることが可能だ。さらに消去機能を用いれば、iPhoneから情報を完全に削除できる。同様の機能はAndroidにも備わっている。

プライベート、ビジネス、あらゆる情報がスマートフォンに集まってくる一方、モバイル機器だけに”シンプルな操作性”がスマートフォンには求められる。シンプルな操作性と堅牢なセキュリティの両立は難しい問題だが、まずは”情報は漏れる可能性がある”ことを認識して、簡単に漏れてしまう経路を意識して潰していくことが重要だろう。

”そんなことは当たり前だ”と、多くの人は思うだろう。その通り、もっとも簡単でシンプルに情報が漏れる可能性に対しては、ごく当たり前の常識としか言い様のない簡単なセキュリティ対策がシステム上、盛り込まれている。問題は、そうした最低限のセキュリティ対策をも使わない利用者がいることなのだ。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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