ベッキーの「不倫漏えい」の原因はシンプルだ 全ての情報が漏れてしまう簡単な経路がある

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ネット時代にふさわしくないジャニーズ事務所の徹底した秘密主義、情報管理といった特殊性も際立って見えた。現代のネット社会は、隠そうとすればするほど目立つという特性がある。にもかかわらず懸命に情報を管理しようとしている。今の時代から遊離している印象だ。

人気者をとりまく騒動となれば周囲からの反応が大きいため、”衆目のネットワーク化”が起こる。衆目のネットワーク化とは筆者の作った言葉だが、同じ話題に注目する一般の人たちがインターネットコミュニティで結びつけられ、スパイラル的に増幅していくことを指している。

SMAP解散騒動を俯瞰してみると、そこからは一般企業におけるリスク管理、非常事態における対応方法について学ぶことも多いように感じられる。よって、東洋経済オンラインのようなビジネスパーソンのためのニュースサイトが取り扱う価値のあるネタともいえる。

なぜLINEの情報が漏れたのか

今回のコラムはSMAP解散騒動についてではない。個人情報管理についてだ。SMAP解散騒動と同様、ベッキーさんと川谷氏の不倫についても”芸能人同士の不倫”という部分を取りのぞけば、そこにあるのは個人の情報管理という、他人事には思えない、身近でシンプルな問題である。

ベッキーさんと川谷氏の不倫問題が発覚した後、さらに追い打ちをかけるように追加の情報が報道されたことを受けて沸騰したのが、ソーシャルネットワークサービスの「LINE」でやり取りされていた情報が、問題発覚後も追加で漏れ続けたためである。

ごく一部の情報が漏れただけであれば、さまざまな可能性が考えられるものの、一連の報道で明らかになってきたのは、LINEでやりとりされた会話が、おそらくはすべて第三者に傍受されていたことである。

これほどあからさまにLINEの通信内容が漏れたのはなぜか、画面キャプチャを自由に取ることができたのはなぜか、という点が大きな話題になっているのも当然だろう。筆者のところにも、一般誌や情報系テレビ番組のスタッフから「なぜ情報が漏れたのか解説してほしい」との依頼が複数あった。しかし、テキストチャットが漏れる可能性はいくつかあるとはいえるものの、推測でしかない。推測でものを言うことはしたくないので、依頼は丁重にお断りした。

とはいえ注目が集まっている問題だけに、情報セキュリティに関する意識を高めるきっかけにはなることは間違いない。実は意識が高まるだけで、大幅に情報漏えいのリスクは下がる。なぜなら、情報漏えいは「もっとも簡単(シンプル)な方法」によって起きるものだからだ。

実は、どこが情報漏えいの端緒になるのか、について勘違いしている人が多い。企業や国家の機密漏えいに関する情報番組に出演した際、プライベートではよく知った人以外とはほとんど会わないという司会のタレントが「僕はガラケーしか使わないし、メールもガラケーからしか返信しないし、知らない人のメールや電話はぜったいに開かないし、取らない」といった話をした。だからプライベートな情報が漏れることも、詐欺にあうこともあり得ないというわけだ。

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