31歳外銀エリートの恋愛観は自信たっぷり 東京の「婚活事情」最前線<2>
今のご時世、結婚は決してマストではない。
その中でも特に、何もかも手に入れた都会のアラサー超エリート男たちにとって結婚とは、生活レベルを落とすリスクと見なす者も多い。自由な時間を奪われ、経済的な重圧も感じ、そして数多寄ってくる女たちに目を向けることができなくなる。
そんな彼らは実際にどんな恋愛観を持っているのか、そのリアルな実情に迫る。
結婚歴:独身
交際歴:2年
職業:米国外資系投資銀行のトレーダー
年収:約5000万円
住まい:赤坂のタワーマンション
家賃:40万円
恋人:美優30歳
恋人の職業:日系証券会社の秘書
東京の恋愛市場で頂点に君臨、エリートの謙遜と実態
夕暮れの日差しが美しい丸の内の仲通りを、わが物顔で颯爽と歩く男。
今年31歳になった聡だが、老いは微塵も感じられない。目には自信があふれている。東京でもまれに見るイイ男だ。そして、日本中の一流企業が集まる丸の内の中でも、外資系投資銀行員はサラリーマンとしてケタ違いの年収を稼ぐ。
どんなに忙しくても定期的なトレーニングは欠かさず、スリムな筋肉質の体型は高校生の頃からまったく変わっていない。スーツを完璧に着こなしている。彼らのような群を抜いた外銀エリート達は、醜くビール腹になったり、よれたスーツを着た中年男になるような歳の取り方はしない。
「すごくなんかないよ、やめてよ。もっと稼いでる人なんてたくさんいるし、いつクビになるかもわからないし。朝5時からずっとパソコンに張り付いて上司から怒鳴られて、僕なんか会社の奴隷ですよ」
きちんと矯正された白い歯を見せながら、爽やかに謙虚で温和な笑顔を浮かべ謙遜をする。この男は週に何度この笑顔とセリフを使うのだろうか。