江戸に学ぶ人育て人づくり 小泉吉永著
「往来物」と呼ばれる江戸時代の寺子屋などで使われた読み書き教科書や、江戸中期以降に続出した子育て書、教訓書や家訓類から、当時の父親像や人づくりの心得をたどると、その根底には「正直」思想があり、自らの人生の大半をかけて子育てを行う父親がいる。小・中・高校の教員を経て現在は大学で教鞭を執る著者は、江戸時代に万人第一の徳目とされたこの正直こそ、今の日本の人づくりに重要な思想だと指摘する。
著者が蒐集した『親子茶呑話』など貴重な古典資料を現代語訳で紹介。「教育力」が低下しているといわれる現代に生きる親、教育者、企業経営者など人育てにかかわる人間が学ぶべき伝統的な「日本の教育文化」を説く。
角川SSC新書 819円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事