コロナは私たちの生活をどう変えたのか。先日、筆者が個人的な興味から始めたアンケート調査には、数日で150件もの回答が寄せられた。SNSではおおっぴらに言いがたい悲喜こもごも、さまざまな本音がアンケート結果からは見えてきた。
人間関係の変化に焦点をあてた前回記事に引き続き、後編の今回は回答者たちの仕事に関する意識や、ライフスタイルに起きた変化について見ていきたい。
通勤や仕事自体の苦痛からの解放
まずは仕事や働き方において生じた意識の変化について。最も多く挙げられたのが、通勤の苦痛から解放された人たちの歓喜の声だった。
以前から大きく問題視されていた首都圏の異様な通勤ラッシュ。東京都知事が満員電車ゼロを公約に掲げようとも、頑として変わることのなかった東京の悪しき日常が、コロナによって一瞬で様変わりした。
時間差通勤やリモートワークの推奨。これによって多くの人の働き方が変わり、必然的に生活の質も向上。わかっちゃいたが、実現しえなかった余裕のある暮らしを思いがけず手にした人たち。しかし世の中の状況を鑑みると、どうもこの喜びをおおっぴらには言い難い、という多くの人が、この匿名アンケートで本音を打ち明けてくれたように感じる。
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