1回勝って終わる人と「勝ち続ける」人の差

世界一プロ・ゲーマー梅原大吾の「仕事論」

――モチベーションを維持して、続けられる人=強いということでしょうか。

梅原 大吾(うめはら だいご)/世界一プロ・ゲーマー 。1981年、青森県生まれ。日本初のプロ・ゲーマー。 14歳で国内最強となり、17歳で世界大会で優勝。その後、一度はゲームの世界を離れ、介護職員として働いていたが、2009年の大会優勝をきっかけに復活。世界的ゲーム機器メーカーのMad Catzとプロ契約を締結する。同年8月「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスに認定。 世界のゲーマーたちの間でもカリスマ的な人気を誇り、The Beast(野獣)と呼ばれる。2013年5月にはニューヨーク大学にプロのゲーマーとして初めて講師として招かれた。麻雀でもプロ並みの腕前。 著書に『勝ち続ける意志力』『勝負論』(小学館新書)、コミック『ウメハラ FIGHTING GAMERS!』(KADOKAWA)がある

うーん、それはちょっと違います。ただ単に続けるだけではダメ。「数をこなす」ことと、「上手くなるか」は別問題です。数をこなしていても、発見のない人っているんですよ。「あいつ、あんなにやってるのに上手くならないな」っていう人は、とりあえず数をこなした自分に「酔いしれている」にすぎない。

プロは、ある一定の数をこなした後、アプローチを変えなければならない時がきます。

乗り物で例えるなら、ある地点までは車で来られたけど、そこからは徒歩じゃないと進めません、とか、逆に、それまで徒歩できていたところが、車じゃないと先に進めない、というような感じです。誰かが新しいことを発見したとして、その新しいことに対して工夫しないで数で埋めていこうとすると、行き詰まるんですね。

僕がいちばん意識しているのが、「本当にこれでいいのか」「なんでこれが有効なのか」と考えることです。たとえ上手くいっていてもそれについて考えることを止めない。もちろん、時間をかければわかるもの、っていうのもあるんですよ。数をこなす、時間を費やすだけの意味がある課題を発見できたら、そこから時間をかけて「実験」すれば答えが見つかる。

でも、何を実験したいのか、というのは、結局自分で発見するしかない。「自分で発見する」ことにいちばん意識を向けないといけないです。

1日1個、発見する

僕は「今日なんか発見あったかな。あ、これ発見だったな」と自分のなかで認識するものを1個だけ作ろうと考えています。

1日1個発見できるようにしておこうとやっていくと、1ヶ月くらいで差が大きくついてくるんですね。これは、2個、3個ではなくて、1個でいい。

内容も「視点」といえる大きいものだけじゃなくて、「知識」を発見するというのでもいいんです。

知識というのは普遍的なもの、直接その後に役立つものではないですけど、それも自分にとっては成長といえば成長なので。知識についても、小さい知識の積み重ねが視点の変化を生むので、知識も大切だなとは思います。

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