原油市場は弱肉強食の「ガチバトル」に突入

アメリカ原油輸出解禁で世界経済は激変する

米本土最大の石油埋蔵量をほこるノースダコタの「バッケン・シェール」地帯(写真:Alamy/アフロ)

今回はクリスマスでの配信と有馬記念の予想というとんでもない重責を背負う事となりました。大変光栄に思います。タイミングが合わないとこんなことできませんものね~。がんばって書かせていただきますが、まずはメリー・クリスマス!

米国から飛び込んできた驚愕の大ニュース

この連載の過去記事はこちら

先週、米国が原油輸出を解禁するという驚愕の大ニュースが飛び込んできました(参考記事)。日本のメディアはことの重大性をわかっていないので取り上げかたが小さいのですが、これは2015年を代表する経済ニュースと言っていい。本当に世界が変わってしまいます。

私はすでに2年前に、メルマガ、アエラなどでアメリカは2016年には原油の輸出国となると書き、そうなれば世界経済は激変すると書きました。すると、原油価格の低迷などを理由にシェールはコストが高いので、アメリカの原油生産は確実に減少するのでそんなことはありえないとか、シェール開発における環境問題が表面化しており、シェールでそんな生産高に達するわけがないなどと、各方面から集中砲火を浴びてしまいました。しかし、アメリカはすでに原油の生産高で2014年にサウジアラビアを抜き去り、ついに輸出までも議会の承認に至るという、予測より早いくらいの展開を見せています。

こういう間違いをする専門家に共通していることがあります。それは、アメリカにそもそも情報源がなく、行ったとしても会うべき人に会えないのでろくな情報を取れない、という点です。当時私と情報源が被ったのは池上彰さんくらいでしょうか(さすがゼミの先輩であります)。当時池上さんも、シェールを過小評価すると世界を見誤ると話されていました。

2013年当時、われわれはシェール開発の総本山であるノースダコタを訪れて、シェール開発は絶対に止まらないし、その技術革新のスピードはすさまじく、この開発が途中でやむことはありえないと確信をもっていたわけです。実際その通りで、今の原油相場でも十分採算に乗るシェール生産地がたくさん出ています。

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