フィンテックは既存秩序の「破壊」ではない

Moneytreeが構想する金融×技術の未来

日本の場合は我々のようなスタートアップがダイレクトに働きかけるよりも、各企業から信頼を得ているSIerが間に入り、クッション役を果たしてもらった方がうまく浸透していくのではないかと考えています。SIerが持つ信頼と蓄積ノウハウは、将来的にも価値を持ち続けると思います。

—— 他に非Tech企業を巻き込んでいく上で技術的なハードルとなりそうな部分はありますか? たとえば金融機関はセキュリティの問題にも敏感ではないですか?

たしかにそのとおりです。今まではクローズドだったAPIがオープンになっていくわけですから。ただ、「オープン」という言葉はしばしば誤解されているように感じます。オープンなのは仕様であって、誰でも使えるということではありません。誰が使えるかは認証の問題であって、セキュリティの話とは別です。

—— マネタイズに関してはどんな考え方をお持ちですか?

ここまで会計業界、金融業界の各社と実際にやり取りしてきましたが、ひと口に金融と言ってもいろいろな職種があり、その使い道は千差万別です。

我々はお客さまに合わせて、API連携することによってどのような価値が生まれるのか、といったコンサルティングまでを行っています。なので「API1本に対していくら」といったとおり一遍の決め方はできない。ケースバイケースというのが質問に対する答えです。

我々はまだアーリーなステージにいるので、ユースケースを勉強しているところでもあります。なので現状は「オープン価格」のようなもの。事例を積み重ねていけば、いずれは「標準価格」を設ける方向に進んでいけると思います。

APIエコノミーの時代に求められるのは「T型」人材

Moneytreeの前にはIT人材派遣の仕事をしていた時期もあるというマルチなキャリアのマクダッド氏。APIエコノミーの時代に求められる人材とは?

—— そうした商談はどのような体制で行っているのでしょうか?

現状、営業担当は営業部長である私だけです。ただ、今後は金融機関向けの営業も増えてくるでしょうし、先日大きな投資を受けることもできたので、エンジニアとともに営業スタッフの採用にも力を入れていく予定です(Moneytreeの採用ページはコチラ)。

次ページAPIエコノミーの時代に求められる人材像は?
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