邦銀にも波及した欧米金融スキャンダル

邦銀にも波及した欧米金融スキャンダル

ついにLIBOR不正操作疑惑が邦銀に及んだ。

三菱東京UFJ銀行欧州本部の担当者が、2009年2月にほかの金融業者に頼まれ、BBA(英国銀行協会)に報告する円LIBORを意図的に下げて便宜を図った疑いが浮上。英国の銀行監督を担うFSA(金融サービス機構)が調査に入った。当該行員は長年、三菱東京UFJに在籍している現地スタッフで、同行はこの行員を自宅待機させている。

LIBOR不正操作に関する調査は10年から英米当局が開始し、現在は各国当局が取り組んでいる。同行もこれを受け、内部調査を行ったが、不正に関与した可能性をあぶり出せず、現地スタッフの動静を把握できていなかったことになる。

英米当局の撃ち合いも

LIBORはLondon Interbank Offered Rate(ロンドン銀行間取引金利)の略。国際的な金融センターのシティで、有力銀行13~18行の決まったメンバーがBBAにそれぞれ調達可能な金利を報告し、上下4分の1ずつをカットした平均が短期の基準金利として公表される。ドル建てのほかユーロ、円など各種通貨建てがある。

当初は銀行間の資金融通だけで使われていた。だが、1980年代後半にデリバティブなど金融工学の発展とともに、さまざまな金融商品が作られるようになると、変動金利型の債券やローンなどの基準金利としてグローバルに幅広く使われるようになった。


ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • iPhoneの裏技
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則
「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT