失敗しない就農ガイド、新規就農者の7割が農業だけでは生活できていない

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「土地、ノウハウ、資金。新規就農者はすべてを借りて農業をしなければならない。それらを、その地域が貸し出せるかが課題」と鈴木氏。

盲点になりやすいのは販路の構築だ。鈴木氏は、「個人が直売所で頑張って販売しても、1000万円程度にしかならない。それでは若い世代が生活するのは難しい。JAの共同出荷を使い、販売先で悩ませないようにしている」と話す。

こうした取り組みの結果、地域に31人いる新規就農者のうち25人が、昨年の段階で1500万円以上の売り上げを達成している。

地域の全面的なバックアップが、生活の安定を生み出し、高い定着率につながった。今では、JA伊豆の国のミニトマト栽培農家の9割近くが新規就農者。その出荷量は拡大を続けており、地域の活性化にもつながっている。


就農するに当たってまず考えること

軌道に乗るまで研修期間も含めて3~5年は厳しい日々が続くという就農。では実際どのようにして就農するのだろう。

「まずは、自分がどんな作物を作りたいのか、どの地域で就農したいかを考えてもらっている」(全国新規就農相談センター)

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