ゲーミフィケーションで働き方が変わる!
利用する社員のモチベーションは、自分の英語力をアピールできることだ。そこが「みんなに評価してほしい」という人間心理を突いたゲーミフィケーションの要素でもある。今後の利用者数の推移は、英語公用語化の浸透度を測るメルクマールといえそうだ。
ポイント上位者を創立記念日に表彰
「A社はうちの子会社ですか? 窓口を教えてください」
「A社はわが社の子会社ではありません。ノウハウ提供の協定を結んでおりました。(中略)現在の窓口を探してみます」
「A社の窓口は承知していませんが、当社のフランスの子会社の責任者なら紹介はできます」
この会話は、6月中旬にNTTデータ独自の企業内SNS「Nexti(ネクスティ)」で行われたもの。質問を投げかけたのは一社員。最初に応じたのが山下徹相談役(当時は社長)、次に応じたのが榎本隆顧問(当時は副社長)だ。売上高1兆2000億円、グループ5万8000人の社員を抱える大企業にもかかわらず、SNSで社長と社員のダイレクトな会話が行われている。
ネクスティは社員のアイデアから生まれた。「05年当時、海外企業のM&Aが増えており、グループビジョンを策定しようという動きがあった。それがきっかけ」と、ネクスティの生みの親である、第二金融事業本部第一リージョナルバンキング事業部の竹倉憲也部長は振り返る。
グループビジョンは、課長代理以上の社員からの公募を経て策定。具体策に落とし込む提案の公募は、全社員を対象に行われた。竹倉氏は両方の公募に応じ「セクショナリズムを排し、仲間の知恵と力を合わせる」ことをテーマに掲げた。