批判だらけの「NHK紅白歌合戦」はどこへ行く 司会・出演者の人選に見える伝統保守の苦悩
NHK総合の朝ドラに続く枠で放送される人気番組「あさイチ」。毎週金曜はゲストを招いてのプレミアムトークでおなじみだが、先週12月11日(金)の放送にゲストの姿はなく、代わりに「紅白歌合戦で大みそかを楽しく!」という、ちょっと早めの「紅白」特集が組まれていた。
今年の紅白歌合戦には総合司会・有働由美子アナ、白組司会・井ノ原快彦と、この番組のMC2人が絡んでいるので、いずれ「紅白」の宣伝をするとは思っていたが「こんなに早いとは」というのが率直な感想だ。
紅白あるある?嫁姑「紅白トラブル」
例年、本番の数日前に「紅白直前スペシャル」として、紅白司会者や紅白担当プロデューサーを招き、今年の見どころなどを聞き出して、盛り上げに一役買っている「あさイチ」。今回のちょっと早めの「紅白」特集では、「紅白トラブル」と題し、夫の実家に帰省し、姑と一緒に『紅白』を楽しむためにという下りで、今回、初出場する演歌歌手・山内恵介が紹介された。
「姑世代に大人気の山内恵介を押さえておけば、姑と盛り上がること間違いなし」などというテーマで、山内恵介のコンサート会場に潜入し、その人気ぶりを見せたり、彼の歌の合間に「けいちゃん!」と合いの手を入れる練習をさせたり。山内への肩入れぶりに、氷川きよしあたりが歯噛みしているのではないか、と思うほどだった。
さらに、「知らない歌手が出ていてなんだかなぁ……」というアナタに、と「10分でわかる紅白歌手」と題し、51組の出場者を映像やプチ情報とともに紹介。「あさイチ」視聴者になんとしてでも「紅白」を見てもらおうという意思が伝わってきた。
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