過去の連載はこちら
3Dプリンタ製パーツが最終製品に搭載
3Dプリンタを活用したモノづくりが、いよいよ本格化しようとしている。2013年7月、ヤマダ電機が個人用3Dプリンタを販売すると発表し話題となった。そのため、今でも当時紹介された機種を思い浮かべるかもしれない。
近年、「DDM(Direct Digital Manufacturing)」という言葉が登場し、3Dプリンタで作られた製品、あるいは3Dプリンタ製パーツを用いた製品が流通するようになると語られたが、上記の3Dプリンタのイメージもあいまって、「遠い未来の話だ」と感じている人も多いのではないだろうか。
実際には、3Dプリンタに関連する技術は、ここ数年でめざましい進化を遂げている。
2015年11月、エアバスは大型航空機であるA350-1000型機用のロールスロイス製エンジン「Trent XWB-97」の飛行試験を開始したと発表した。このエンジンのパーツの一部は、3Dプリンタによって製造されている。A350-1000型を含むA350 XWBシリーズは、エンジン以外のパーツについても3Dプリンタ製のものが活用されている機体であり、近い将来、3Dプリンタ製パーツが組み込まれた航空機が空を飛ぶことになる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら