「ボーカロイドの叔父」と虹原ぺぺろん氏が東京工芸大で特別対談、ヤマハがボカロ事業の裾野拡大に本腰

「ボーカロイドの叔父」と虹原ぺぺろん氏が東京工芸大で特別対談、ヤマハがボカロ事業の裾野拡大に本腰

「ボーカロイドの叔父」ことヤマハの大島治氏と虹原ぺぺろん氏の対談が7月16日、東京工芸大学・中野キャンパス(東京都中野区)で行われた。今回の対談は、東京工芸大による「ボカロ・コンテスト(ボカロはボーカロイドの略)」表彰式の特別企画として実施されたものだ。東洋経済では対談終了後、大島氏に単独インタビューし、ヤマハのボーカロイド事業展開の現状と今後について聞いた。

※写真:東京工芸大での特別対談を終えた、「ボーカロイドの叔父」ことヤマハの大島治氏(左)と、ボカロPとして知られる虹原ぺぺろん氏(右)

ヤマハではボーカロイドの開発に初期から携わり「ボーカロイドの父」と呼ばれる剣持秀紀氏が有名だが、企画担当の大島氏は「父」ならぬ「叔父」(母方のおじ)を名乗り、ヤマハとしてボーカロイドをアピールしたい場に昨年夏から登場し始めた。
 
 また、ぺぺろん氏は、2007年からボーカロイド楽曲を動画サイトへ投稿開始。ニコニコ動画殿堂入り作品(10万再生以上)が多数あり、8月にはファーストメジャーアルバム『ReFraction -BEST OF Peperon P-』を発売する予定だ。

今回のボカロ・コンテストは、ぺぺろん氏が3回にわたって講師を務めた「ボーカロイド講座」の最終課題として実施されたもの。同講座は、東京工芸大芸術学部インタラクティブメディア学科の久原泰雄教授の教室が主催したもので、インタラクティブメディア学科以外の学生も受け入れた結果、当初40名が受講し、うち20名が全3回にフル参加。ボカロ・コンテストへの応募はニコニコ動画に投稿することで行われ、最終的に9名が応募したという。
 
初音ミクでブレーク

そもそも「ボーカロイド(VOCALOID)」とはヤマハが03年に発表した音声合成技術のソフトウエア。合成に必要な音声素片(音素)が網羅できるよう、子音・母音の組み合わせや鼻音の伸ばし音などさまざまな発音や歌詞の組み合わせを、実際の歌手や声優が録音スタジオで録音しライブラリ化したもの。ユーザーが歌詞をテキスト入力するだけで、ソフトウエアが自動的に音素列に変換し合成エンジンに指示して発音する仕組みだ。
 
 07年にはバージョンアップ版「ボーカロイド2」、11年には「ボーカロイド3」が発売され、現在ではパソコンのほか、機能がやや限定されるがiPadやiPhone向けアプリも発売されている。

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