株で儲けたいなら「勝ち馬」業界を要チェック 2016年の「株価上昇銘柄」はココから探索を!
なぜ、前号比の営業利益の増減が重要かといえば、株価は業績見通しに連動する傾向があるからです。今期予想利益が前号四季報よりも上振れしているということは、PER(株価収益率)が割安になっており、しいては株価に上値余地があることを示しているのです。
では本当に、今期予想利益の増減と株価は連動しているのでしょうか?すでに9月に発売された前号の『会社四季報』秋号で株価実績を検証してみましょう。
前号の秋号では医薬品と銀行が「勝ち馬」業界
秋号の予想営業利益で最も上振れした業界は、6月に発売された夏号と比較した場合、医薬品の8.0%増でした。2位は銀行業の6.6%増、3位は電気・ガス業の5.0%増。以下、繊維製品の4.5%増、陸運業の4.4%増、水産・農林業の4.2%増、精密機器の3.8%増、その他金融の3.7%増、空運業の3.6%増、建設業の3.1%増でした。
つまり秋号の発売時点では、医薬品や銀行業などが「勝ち馬」業界だったことになります。実際に株価はどうなったのでしょう?
1位の医薬品で個別企業を見ると、小野薬品工業(証券コード4528)の予想営業利益は、夏号の140億円から秋号では180億円に上振れています。がん免疫薬が国内悪性黒色腫向けに好調で、欧米販売拡大に伴うロイヤルティ収入が膨らんだことが理由です。気になる株価は、秋号掲載時(8月27日)の株価1万5120円から、12月3日には2万0550円に35.9%も上昇しています。
また、第一三共(4568)の予想営業利益は夏号1000億円から秋号1200億円へ上振れ。米国における高コレステロール血症薬が想定以上に好調だったのが要因です。株価も秋号掲載時の2253円から12月3日には2635.5円と17%上昇しました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら