海外投資家は、今回の押し目で買っている

2万円以下で買って2万5000円で売る作戦

12月4日、ニューヨークで講演したECBドラギ総裁(右)(写真:ロイター/アフロ)

ECB(欧州中央銀行)は市場の失望を買った。ユーロ圏PMI(購買担当者景気指数)が堅調な状態なのに追加緩和の喫緊性があるのかという反対意見で、中途半端になってしまったのだ。

3日の定例理事会で、ECBは民間銀行が中銀に預ける資金に課している手数料率(マイナス金利)を現行の0.2%から0.3%に拡大する追加の金融緩和を決めた。民間銀行の市中貸し出しを促す意図で、100億円預けると3000万円の手数料。消費者物価がマイナス0.1%なので、実質2000万円の預け入れコストとなる。

民間銀行にとって、100億円を管理する人件費と考えたら2000万円がどれだけの負担になるのか微妙なところだ。失望した気持ちもわからなくはない。しかし、追加緩和であることには変わりなく、現在の緩和的政策が更に延命されたのである。結果に対する日本株のショック的な下げは、ドラギマジックによほど期待していたのだろうか。

株価サイクルからみた日本株のポジション

しかし、この株価の下げで、最近買いに出ている指標的なファンド筋は喜んで買っているようだ。聞くところによると、2万円以下で買う予定額の3割ほどしか買えなくて若干焦っていたとのこと。ここで十分買えるようになり喜んでいるだろう。

ちなみに、彼らのひとまずの目標は2万5000円のようだ。先週開かれた野村のカンファレンスでは、海外投資家は自分たちが知らない日本株を探そうと中小型株、はては地方銘柄まで関心を寄せ、設定された個別ミーティングはなんと5500件に及ぶという。

今年、日経平均採用銘柄の平均PERの最高は4月28日の18.19倍。現在の日経平均EPSは1270円前後。125円以上の円安を条件に来年10%の増益で1397円。18.19倍で2万5411円となる。まずは妥当な水準だ。

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