通貨を考える 中北徹著
21世紀に入ってからだけでも、ITバブル崩壊、リーマンショック、ユーロ危機など金融危機が頻発。金融・通貨の世界で何が起きているのかを経済学者が解説しながら、その基底に潜む財政の問題を取り上げる。
「決済」という側面から国際金融の問題を俎上に載せ、大量の資金を、安全かつ速やかに移動させられるインフラの整備の重要性を訴える。特に、「PvP方式」と呼ばれる、異なる通貨の受け払いを同時に履行することができる決済システムの導入を勧める。このシステムを導入すれば、圧倒的にドルに依存する日本や東アジア諸国の経済交流の拡大につながると同時に、決済リスクの分散に貢献するとも指摘している。
ちくま新書 840円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事