3)由利高原鉄道の忘年会列車
大都会ばかりではなく、東北でも忘年会列車が走る。企画しているのは秋田県の由利高原鉄道。羽後本荘から矢島までの往復約2時間が飲み放題、折詰付きとのこと。土曜日夕方運転なので、遠方から1泊旅行を考えても楽しそうだ。
ただし、12月5日運転なので、予約するには、ちょっと厳しいかもしれない。12月19日からはクリスマストレインが走るけれど、こちらはファミリー向けであろう。地元以外は、2016年の企画に期待したい。
4)津軽鉄道のストーブ列車
同じ東北では、定番の津軽鉄道ストーブ列車が楽しい。12月1日から2016年3月31日まで毎日運行なので、特定日運行の企画列車と違って計画も立てやすい。
一日3往復(12月の平日は2往復)、運賃のほか、ストーブ列車券400円が必要だ。車内でイベントを行うわけではないけれど、地元のアテンダントさんが楽しい話をしてくれたり、乗り合わせた人たちが集まって、ストーブでするめを焼いたりと、知らず知らずのうちに盛り上がってくる雰囲気がよい。車内販売もあり、事前に予約すればストーブ弁当を食べることができる。
ストーブ列車は予約なしに乗れ、ひとりでも構わないので、隣の席の人と意気投合することも多い。首都圏からは遠いけれど、東北新幹線「はやぶさ」を使えば、日帰りの弾丸ツアーも可能だ。今からでも充分間に合うだろう。
こたつでのんびり、おでんで一杯
5)三陸鉄道「こたつ列車」
三陸鉄道の「こたつ列車」もすっかり冬の定番列車となった。震災後は一時中断したほか、路線の一部不通のため本来の姿ではなかったけれど、全線運転再開後は、従来に増して充実している。
お座敷車両も新しくなり、長いトンネル内で暗くなったときに「なまはげ」に似た「なもみ」が登場するなど、楽しいイベントもある。
6)「潮騒のメモリーズ号」
NHKの朝ドラ「あまちゃん」で使ったお座敷車両を利用した「潮騒のメモリーズ号」も12月19日に運転、ウニ丼も食べさせてくれる。いまだ「あまロス」の人は、ぜひお出かけしてみよう。4人でひとつのこたつに入るので、相席となることも多く、いつしか打ち解けて楽しい旅となるだろう。
7)豊橋鉄道「おでんしゃ」
このほか、ユニークな企画として、豊橋鉄道の「おでんしゃ」がある。路面電車の車内でおでんを食べながら一杯やる企画で、さながら「走る屋台」「走る赤ちょうちん」。年末年始を除いて、2016年2月28日まで毎日運転なので、一度出かけてみてはいかがだろうか。
スーパードライ飲み放題のほか、豊鉄ターミナルホテル宿泊割引サービスがあるので、遠方からの参加者には嬉しい特典である。路面電車の狭い車内は、楽しい出会いに打ってつけかもしれない。
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