出会いのチャンス?「年末イベント列車」10選 「おひとり様」もグループでも満喫できる!

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8)各地のSLクリスマス列車
 9)SL銀河クリスマストレイン

12月と言えば、クリスマスシーズンなので、各地でクリスマストレインも運転される。SL列車のクリスマストレインは、大井川鉄道、JR磐越西線の「SLばんえつ物語」、高崎から横川まで走る「SLクリスマス碓氷」、真岡鉄道の「サンタ・トレイン」、JR釜石線の「SL銀河クリスマストレイン」といったところが予定されている。

サンタクロースに扮した係員が乗り込み、車内ではイベントも多数あるけれど、家族連れが主体なので、大人の出会いはそれほど期待できないかもしれない。

もっとも、「SL銀河クリスマストレイン」は、オリジナルワイン配付や車内での弦楽四重奏演奏が予定されていて、大人のムードが楽しめそうではある。ツアー限定なので、関心のある方は、JR東日本の「びゅう」に問い合わせてみよう。

ワイン片手に夜の車窓を

10)「MOMO de ワイン電車」

「MOMO de ワイン電車」内に設置されたテーブル席。路面電車らしからぬインテリアだ

大人のムードを楽しみたいなら、岡山電気軌道(路面電車)「MOMO de ワイン電車」はいかがだろう? 

一般の路面電車のイメージとはかけ離れた洒落た内装、テーブル付きの車両は、JR九州など各地の観光列車を手掛けている水戸岡鋭治氏がデザインしたもの。岡山市中心部の夜景を楽しみながら約2時間の行程は、大人だけの車内なので落ち着いたムードとなろう。日によっては音楽の生演奏がある。

このワイン電車は、元旦を除いて2016年5月まで毎週金曜日の夜に運行されることが決まっている。12月だけではないので、遠方の人も、岡山へ出かける旅程に組みこんでみると、いい思い出ができるかもしれない。

年末に限らず、イベント列車は賑やかな車内が特徴である。フリースペースがある場合は、席が離れている人と会話を交わすチャンスでもある。譲り合ったり、カメラのシャッターを押してあげたりすることから打ち解けることもある。
普段、一人旅しかしない人も、ときには普通の列車では味わえない雰囲気に浸り、交友関係を広げて行ければ、人生が変わるかもしれない。
 

 

野田 隆 日本旅行作家協会理事

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のだ たかし / Takashi Noda

1952年名古屋市生まれ。早稲田大学大学院修了(国際法)。都立高校に勤務のかたわら、ヨーロッパや日本の鉄道旅行を中心とした著作を発表、2010年に退職後は、フリーとして活動。日本旅行作家協会理事。おもな著書に『にっぽん鉄道100景』『テツはこんな旅をしている』『シニア鉄道旅のすすめ』(以上、平凡社新書)、『テツ道のすゝめ』(中日新聞社)、『ニッポンの「ざんねん」な鉄道』(光文社知恵の森文庫)、『テツに学ぶ楽しい鉄道旅入門』(ポプラ新書)などがある。

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