人種とスポーツ 黒人は本当に「速く」「強い」のか 川島浩平著
夏季五輪の陸上男子100メートル決勝で、1984年のロサンゼルス大会から2008年の北京大会まで、直近7大会のスタートラインに立った56人の選手はすべて黒人だ。黒人以外の選手が同種目で世界記録を打ち立てたのは半世紀以上も前の60年、ドイツのアルリン・ハリーが記録した10秒0までさかのぼらねばならず、今やこの記録は世界歴代200位にも及ばない。
かつては劣った人種とされ、スポーツの記録からは遠いところにあった黒人。彼らは身体能力に優れているのか。人種によって運動能力は決まるのか。米国史を研究する著者が人種とスポーツの関係を歴史的にたどり、最新の科学的知見を交え、能力の先天性について解明する。
中公新書 882円
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