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ライフ #「ゴミ屋敷」孤独な部屋の住人たち

「共有部分は住人たちの私物まみれ」「ゴミが散乱し…」 日本各地に増殖中?《荒れた"外国人マンション"》その深刻な背景

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共有部分がどれだけ荒れていても、同じコミュニティの人間が集まっているという安心感が、外国人入居者にとって住む理由になっているのだ。その結果、誰も咎める人はおらず、共有部分はさらに悪化していく。

本来ゴミの日に出すべきものも、このマンションでは共有部分に置かれてしまっていた(写真:イーブイ提供)

「ゴミの捨て方がわからない」という大きな壁

イーブイのもとには近年、外国人からの相談が増えている。その多くに共通するのが、「ゴミの捨て方がわからない」という問題だ。

「粗大ゴミをどうやって捨てればいいかわからない、という相談が一番多いです。ネットで申請して、コンビニで粗大ゴミのシールを買って……。そういう仕組みの存在自体を知らないんです」

日本のゴミ分別ルールは、世界的に見ても複雑だ。欧米では「普通のゴミ」と「リサイクルゴミ」の2種類程度しかない国もある。

一方の日本は、可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミと細かく分かれており、それぞれ回収日も異なる。日本語が読めない外国人にとって、このルールを理解するのはたやすいことではない。

その結果、より深刻な事態に発展することもある。

2021年8月。香川県の海岸で家庭ゴミ約72キロを不法投棄したとして、ミャンマー国籍の技能実習生2人が廃棄物処理法違反容疑で逮捕された。

2人は「日本は分別が細かすぎてゴミを出しても持っていってもらえず、処分に困った」と供述していた(「読売新聞」21年8月23日付)。

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【片付けが苦手であることと、言葉の壁が重なり、ゴミ屋敷化】

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