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「故人の口座情報はスマホの中…」業者も白旗、遺族がパスワード不明で詰まないための"意外とアナログな工夫"

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そのなかには故人が家族に伝えずに運営していたと見られる闘病サイトや希死念慮を吐露するサイトも複数あったし、管理人の没後も読者からのコメントが途絶えなかったサイトもあった。

デジタルの持ち物は物理的には存在しないものだから、実に簡単に手出しできなくなったり、存在自体が気づかれないまま跡形もなく消滅したりする。そこが従来のコレクションとは明確に違うところだ。

ちなみに連続入力ミスによって中身が失われるのはiPhoneだけに限らない。Android端末でもGalaxyはログイン失敗を一定回数続けると、強制的に中身を初期化する設定が選べる。パソコンの場合、WindowsもMacも強制消去の機能はないが、ログインの厳重さは年々スマホに近づいている。

「スマホのスペアキー」で緊急時に見える化する

こうした現状を鑑みると、デジタルの持ち物はより意識的に見える化の導線を引いておく必要がある。

最近のエンディングノートはSNSやブログ、契約しているサブスクリプションなどのデジタル資産を記入するページを用意していることが多いので、重要なものを絞ってそちらに書き込むのも有効だ。

一方で、記入すべきものが大量にあったり、書き換えが頻発したりするなら、EXCELなどの表計算ソフトを使ってリストを作るほうが合理的かもしれない。ただしその場合は、作成したパスワード一覧表もデジタル環境に閉じ込められてしまうリスクが拭えない。

そこでお勧めしたいのが、スマホやパソコンのパスワードだけは紙で残しておく方法だ。先述のとおり、最近のデジタル機器は生体認証やパスワード入力を避けてログインすることが非常に難しくなっている。生体認証は他人には扱えないので、緊急時の備えで共有すべき鍵はパスワードに絞られる。とくにスマホのパスワードが重要だ。

とはいえ普段から家族や同僚にパスワードを共有するのは、せっかくの高いセキュリティ性能に穴を開けるようなものなので、できれば避けたい。いざというときだけ共有できるのが理想だ。そのために、紙に書いたパスワードはスクラッチカードの銀シールのようなもので隠しておくのがいい。

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